主な種類
国債・・・国が発行
〈利付国債〉半年毎に利息が支払われます。満期日には額面の金額が償還されます。
〈割引国債〉利息の支払いはありません。満期日には額面の金額が償還されます。債券を購入する額より、額面の金額が高くなっています。
証券会社や銀行から購入します。
平成15年1月から債券は紙では発行されず、購入した金融機関の口座で管理されます。債券の紛失、利子・満期時の額面金額の受け取り忘れの心配がなくなりました。
国が保証しているため安全ですが、利益は少ないです。
地方債・・・地方公共団体が発行
〈公募地方債〉投資家を対象に単独、または複数の地方公共団体の共同で発行されます。
〈銀行等引受地方債〉金融機関などから借入れ、引受けによって発行されます。
国債に次ぐ安全性があります。国債より安全性が一つ低い分、利率がいいです。
地方自治体が破綻した場合は、元本が戻ってこない可能性が高いです。
国債とは違って、使い道が分かっています。
政府関係機関債・・・公庫、独立行政法人など政府関係機関が発行
〈政府保証債〉元本、利息の支払いを政府が保証します。
〈非政府保証債〉元本、利息の支払いの政府の保証がありません。関連企業や特定の金融機関などに発行されます。
政府保証債は国債に次ぐ安全性があります。
非政府保証債の安全性は発行団体の信用力次第です。
国債よりも利率が若干高めです。
社債・・・民間企業が発行
国債のように利息と元本の支払い保証はありません。利率は、国債・地方債より高めになっています。
信用のある企業程、利率が低めになります。
大規模な取引市場が無いため途中売却する場合、流動性が低いです。
金融債・・・法律で債券発行を認められている金融機関が発行
〈利付金融債〉定期的に利息の支払いがある
〈割引金融債〉利息支払いがなく、発行時に利息分を割り引きます。
発行時から発行金融機関との間で保護預り契約のある個人向け保護預り商品については、預金保険制度が適用されます。
外国債券・・・発行場所、発行体、通貨のどれかが外国である債券
〈外貨建て債券〉外国の通貨で発行されている債券。利息や償還金の支払いが外国の通貨で行われるため、受け取り時の為替レートによって、円で受け取る金額が増減します。
〈円貨建て債券〉円で発行されている債券。利息や償還金の支払いが円で行われる外国債券です。日本の市場で発行される物と、外国市場で発行される物があります。為替レートのリスクがありません。